令和二年を迎えて
明けましておめでとうございます。令和初めてのお正月を迎えました。昨年は五月に新しい天皇陛下がご即位され元号が変わり、令和という新しい時代がスタートいたしました。
新天皇陛下が望んでおられるように、令和の御代が国民にとって、わが国にとって、そして世界にとって平和で穏やかな時代であってほしいものだと思います。
九月には秋田市で天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、「全国豊かな海づくり大会」が開催されました。両陛下がこの大会を通して県民との交流を深められたのは記憶に新しいところであります。
四月には県議選がありました。私は八期目への挑戦でしたが、無投票で当選することができました。無投票当選は初めての経験でしたが、これもひとえに皆様のご支援によるものであり、心から感謝申し上げ、これからも皆様の負託に応えるべく、誠心誠意議員としての活動をしていきたいと思っております。
七月には参議院議員選挙がありました。自民党は中泉松司氏を公認候補とし、中泉氏の二期目への勝利に向け全力で戦いましたが、残念ながら敗れてしまいました。中泉氏は自民党の若手のホープであり、いずれ我が国の政治の中枢を担う政治家として期待されていただけに残念でなりませんが、この敗戦を糧として捲土重来を期し、力を蓄え、近い将来必ずや再起してくれるものと確信しております。
さて令和二年度の県の重点施策推進方針であります。まずは現状と課題でありますが、
○歯止めのかからない人口減少・少子高齢化、全国最低の出生率と全国最高の高齢化率が依然として継続している。
○本県の経済循環構造は、生産・分配・支出の面からみて全国に後れを取っており、若年層の県外流出を加速させている。
しかしこうした課題を克服するため進められてきた様々な取り組みの結果、近年成長分
野の産業集積や、農業の複合型生産構造への転換が進み、製造品出荷額、農業産出額に大きな伸びが見られる。こうした現状を踏まえ、これまでの成果を土台として、生産性向上、競争力強化を促進し、県民所得の向上を実現し、全ての県民が意欲と能力を生かして活躍し、安全・安心に暮らせる秋田の元気創造に向けた投資を進めていく必要がある、としております。その上での重点施策でありますが、秋田の将来にとって希望の種となる「未来への投資」を、「稼ぐ力」、「人」、「健康・安全・安心」の三つの視点から推進する、秋田の未来への「投資」三本柱であります。
○「稼ぐ力」への投資
秋田が持続的に発展していくために、一定程度の人口減少や高齢化を前提としながらも、所得が好循環する経済構造への転換を図っていく必要がある。このため、誘致・誘客活動を通じて県外からの資金の流れの強化を図るとともに、労働力不足にも寄与する先進技術による生産性の向上や、県産品の高付加価値化による県外・国外への展開を促進するほか、社会経済活動の基盤となるインフラの強化を進める
○「人」への投資 秋田の未来を切り拓いていくためには、県民誰もが生きがいを感じ、性別、年齢、障害の有無等にかかわらず、その能力を思う存分発揮できる社会を構築する必要がある。このため、自然減・社会減を抑制するための人口減少対策を引き続き進めるほか、県内産業・地域社会を支える人材の確保・育成や、次代を担う若者の主体的な取り組みへの支援を行うとともに、女性や高齢者、障害者など誰もが活躍できる社会づくりを進める
○「健康・安全・安心」への投資
「ふるさと秋田の元気創造」は、「オール秋田」で取り組んでいくべきものであるが、その活動は健康で安全・安心な日々の生活が確保されて初めて成り立つものである。このため、医療・介護・福祉ニーズの高まりに的確に対応し、防災・減災対策や環境の保全、誰もが生き生きと暮らせる社会づくりを進める
このような方針のもと各種施策が進められることになります。