新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。

昨年中は何かとお世話になり、誠にありがとうございました。特に四月に行われた選挙戦、皆様のご支援をいただき、おかげさまで無事七回目の当選を果たすことができました。

ただ、投票日当日体調を崩し入院を余儀なくされましたが、すっかり回復し、元気に議員活動を続けております。健康や体力に対する自信過剰があったと反省しております。

私も七十一歳になり、これまでの公職を少しずつ減らしております。昨年五月には秋田県体育協会会長を退任いたしました。平成五年理事に就任して以来、二十二年間にわたりわが県スポーツの振興に携わってまいりました。この間、特に印象深いのは、平成十九年に本県で開催された「秋田わか杉国体」であります。選手団の活躍により見事天皇杯、皇后杯を獲得することができました。またその後の冬季スキー国体での県勢の活躍も記憶に新しいところであります。しかし残念ながら、ここ数年国体での総合順位は下位に低迷しております。スポーツには、健康や体力の増進のみならず、日常生活に充実感を与える、地域に活力をもたらす等、さまざまなそして大きな力があります。県体協には県当局と連携しながら、各種スポーツの普及や競技力向上のため、これまで以上に積極的な取り組みをし、「スポーツ王国秋田」の復活を果たしてほしいと願っております。

十月には五年間務めた全日本スキー連盟の会長職を退任いたしました。在職中、ロシアのソチにおいて冬季オリンピックが開催されました。スキー選手団は合計七個のメダルを獲得するという大活躍をしてくれ、ここ数回の冬季オリンピックにおけるスキー競技の成績不振を吹き飛ばしてくれました。またスキー教程の見直しや、連盟の公益財団法人への移行など、やらなければならない最低限のことは出来たのではないかと思います。スキー人口は減少しておりますが、スキーというすばらしいスポーツの振興のため、さまざまな形でこれからも力を尽くしていきたいと思っております。

さて新しい年を迎えました。地方創生が強く言われ、これからいよいよ具体的な政策の推進により、地方の能力、やる気が問われることになります。深刻な人口減少、それに歯止めをかけるための産業振興策、子供を生み育てやすい子育て支援策、あるいはTPP批准に向けた秋田県としての農業政策、全国一の高齢者県として、高齢者の方々の能力の積極的な活用、そして福祉政策、教育のさらなる充実など、県の総合戦略の中で知恵をしぼりながら、強力な取り組みをしていかなければなりません。二月議会には予算を裏付けとした具体的政策が示されてくるはずです。またこのたび大館市より、県と共同による未来づくりプロジェクト事業として、旧小坂鉄道駅舎跡地を中心に駅前を整備し、ハチ公に代表される秋田犬、曲げわっぱ、きりたんぽ、豊富な森林や鉱山等の産業的歴史資源を活用して交流人口を増やそうという事業計画が県に提出されることになりました。県議会としても全面的に協力し、新たな大館の創生を進めていきたいと思います。

新しい年が、皆様にとりましてすばらしい年になりますことをご祈念申し上げます。(2016.1.1)