令和四年 新しい年を迎えて
明けましておめでとうございます。昨年は皆様に大変お世話になり、ありがとうございました。今年もまたよろしくお願いいたします。
一昨年から続いてきた新型コロナウイルス感染症の拡大もようやく収束に向かいつつあると思われましたが、ここにきて新たな変異株「オミクロン」による感染が急速に全国に拡がり第六波の到来が懸念されています。決して油断することなく、一日も早くコロナ以前の日常を取り戻したいものです。
私は現在自民党を離党し、一人会派「活性秋田」を立ち上げ、議員活動を行っております。自民党との間に何かあった訳ではなく、四月に行われた知事選挙に絡み事情があり、信義にもとる行動はとりたくないとの思いから、自分なりの筋を通した離党だったとご理解いただければと思います。知事選で、私は村岡敏英氏を応援しました。残念ながら敗れましたが、ご支援をいただいた皆様に私からも心からお礼申し上げます。村岡さんには捲土重来を期して、これからも活動を続けてほしいと願っております。
夏にはオリンピック、パラリンピックが開催されました。一年延期されての開催で、反対の意見も多くありましたが、世界との約束を日本はきっちりと守ったという意味からも、私は開催してよかったと思います。日本選手の活躍も素晴らしいものでしたが、アスリート達の競技に対するひたむきな姿は、世界中の人々に感動や勇気を与えてくれたと確信しております。コロナ禍の大変厳しい状況の中で開催にこぎつけ、大会を成功させた関係者の皆様に心からの敬意を表したいと思います。
九月には、秋田県出身初の総理大臣だった菅義偉先生が自民党総裁選への不出馬を表明され、総理の座を退くことになりました。あまり多くは語らない総理でしたが、やるべきことはしっかりとやりながら確かな実績を残してきました。特に、コロナ感染の急激な減少は、菅総理が強力に進めたワクチン接種が大きな効果をもたらしたことは間違いないと思います。一年という短い在職期間でしたが、携帯電話料金の値下げや不妊治療の支援拡大、デジタル庁の発足など、多くの成果をあげられ、せめてもう一期やってくれたらどれだけの仕事を成し遂げただろうと思うと、本当に残念でなりません。
菅総理の後、岸田文雄新総理が誕生いたしました。コロナウイルス感染症によって痛めつけられた経済の立て直し、喫緊の課題である人口減少対策、地方創生、緊迫の度合いを増す北東アジア情勢への対応等、課題は山積しております。岸田内閣にはぜひスピード感を持って問題に対処し、国民生活の安寧と世界平和のため、間違いのない政権運営をしていただきたいと願っております。
十月には衆議院議員選挙がありました。今、この地域にとってそして秋田県にとって、金田勝年先生は無くてはならない政治家だと思いますが、そこが理解されなかったのか、小選挙区では敗れてしまいました。選対本部長総括責任者として責任を感じておりますが、比例区で当選しましたので、これからも故郷のため、わが国発展のためその力を存分に発揮してくれるものと思います。
また昨年は、私にとって議員生活三十年という節目の年でもありました。春には県議会から永年勤続表彰を、また秋には全国都道府県議会議長会から地方自治功労章を受けましたが、平成三年初当選以来これまでこうして議員活動を続けてこられたのはひとえに皆様たちのご支援の賜物であり、心からお礼申し上げます。
さて、新しい年を迎えました。この二年間、コロナウイルスに翻弄され続けてまいりましたが、ウィズコロナという事も念頭に置きながら、新たな生活様式、働き方、活動の仕方といったことも考えていかなければなりません。後援会の集まりも自粛を余儀なくされておりますが、工夫をしながら開催したいものだと思います。
県では、「第3期ふるさと秋田元気創造プラン」に続く新しい県政運営の指針である「新秋田元気創造プラン」を策定し、新年度からはそのプランに基づき各種施策を展開することとしております。新たなプランでは、「賃金水準の向上」、「カーボンニュートラルへの挑戦」、「デジタル化」の推進を選択・集中プロジェクトとし、「産業・雇用」、「農林水産業」、「観光・交流」、「未来創造・地域社会」、「健康・医療・福祉」、「教育・人づくり」の六つの分野において重点戦略をとりまとめ、パブリックコメントを経て、年度内の成案を目指すということであります。前プランで達成できなかった各種課題について、議会としても全力で取り組んでいかなければと思っております。